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11/25エコアップ隊~カヤネズミの巣・草地の保全@馬入水辺の楽校

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11月25日(日)、馬入水辺の楽校(神奈川県平塚市)でエコアップ隊の講師を担当しました。
テーマはカヤネズミの巣の観察と草地の保全です。

この日は日差しもあり、暖かい日だったので、小さな生きものたちも姿を見せてくれました。
上の写真は、陽だまりで休むモンキチョウです。

こちらは、アキアカネ。

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そのほかにも、ヤマトシジミ・オンブバッタ・ツチイナゴ・コバネイナゴ・オオカマキリ(卵のうも)・ナナホシテントウなどが見られました。明るい草地が好きな生きものたちです。

ところで、肝心のカヤネズミの巣は、見つけることができませんでした。
昨年の秋もほとんど見つけられず、今年の初夏の繁殖が心配でしたが、初夏から夏にかけては巣が複数見られたのでした。

今回も、ちゃんとどこかで暮らしてくれているといいのだけど。

これから寒い冬に向かって、こうした草地は生きものが冬越しをするうえでも、大切な場所になります。
上記のような小さな虫たちもそうですが、この日はホオジロやシジュウカラといった小鳥たちも、オギ原に来ていました。

盛んに茎をつついていますが、何をしているのでしょう。
子どもたちがその答えを見つけてくれました。

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オギの茎を割ってみると、こんな芋虫や蛹、クモなどが棲んでいたのです。
住処を壊してしまったこの生きものたちには、かわいそうなことをしてしまいました。
が、茎の中にこんな生きものがいて、小鳥たちの大切な食料になっているということが、わかりました。

こうした観察は、時にほかの生きものを犠牲にしてしまう(今回は上記のような芋虫など)のですが、自分の目で確かめることを大切にしたいので、行っています。
ですが、必要最小限にするような言葉を(理由も含めて)きちんとかけていくことで、「遊んでもいい、採ってもいい、しかし節度を知れ」という気づきにつながるよう、配慮したいと考えています。

さて今回も、この草地を良い状態で保つための作業-ここではセイタカアワダチソウの駆除を、10月に引き続きすることにしました。

★10月の作業の様子はこちら

抜く前に、コドラート(試験区)を確認。奥の白い穂がオギ、手前はセイタカです。

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セイタカアワダチソウを今年2月に「刈った」所が、最も密度も高く再び生えていました。
しかし、「抜いた」所でも面積の3割くらいは、丈こそ低いものの生えていて、セイタカの強さを感じました。

引っこ抜き開始!

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抜く前↓

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抜いたあと↓

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こうした保全作業は、今後も、根気良く続けていくことが大切です。
かつては、人間の暮らしの営みの環(わ)の中で保たれていた草地ですが、私たちの暮らしが変わったので、このような機会を意識的に作っていくことが必要ですね。



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プロフィール

あおぞら自然共育舎

Author:あおぞら自然共育舎
あおぞら自然共育舎代表、自然案内人 早川広美です。
自然と人をつなぐ仕事をしています。
モットーは「体験による気づきを大切に」。

横浜市在住。
ニックネームはヒロリン。
里山保全歴10年以上、でもわからないことだらけ!

・ネイチャーゲームインストラクター
・ビオトープ管理士
・ハーバルセラピスト
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