2012.07/20 [Fri]
生きものの絵を描く

私が大切にしていることの1つに「生きものの絵を描く」ということがあります。
私がその「効用」に気づいたのは、もう10年以上前のこと。会社勤めを辞めて人と自然をつなぐ仕事をしようと模索していた頃です。
思い立って1人で動物園に行き、動物のスケッチをしました。
これが、楽しいながらもものすごくエネルギーを使う!疲れたけど、一種の爽快感が残る、そんな体験でした。
そして、スケッチした動物たちへの心情が、近くなるのを感じました。
描くことでよく見ようとする。
触れるものはさわる。においをかげるものはかぐ。
たとえ実際には触れなくても、「触るように描く」感覚です。

そしてつい先日、新たな発見がありました。
ネイチャーゲームフォローアップセミナーで、国田裕子講師から「キミ子方式」の描き方を教わりました。
キミ子方式では、隣へ隣へとつなげて描いていくので、よくやってしまうような、輪郭をまず描いたり、上の写真の植物(オニドコロ)で言えば、最初に茎を全部書いてから葉を描く…というようなことはしません。
根元の方から、成長の順に描くのです。
その結果、今回私が気づいたのは、葉のつき方がよくわかったということ!
「オニドコロの葉って、こんなふうについてるんだ!」これはとても嬉しかったなあ。
最初に茎、あとから葉をつけるやり方では、なかなかわかりにくいことだったと思います。
あとで周りを囲めば(トリミング)、なかなか素敵な絵葉書にもなりそうでしょ?
こういう喜びも大事にしたい。
観察会などでも「よく見て描きましょう」というだけでは、なかなか描けません。
見る視点、見る所を決めてそこから順々に描いていくこと、その過程でその生きもののからだのつくりがよくわかり、楽しい気持ちになること、そんな時間を大切にしたいと考えています。
※キミ子方式ではもっといろいろなメソッド(方式)が構築されています。関心のある方はHPをご覧ください。
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NoTitle
先日は浜松までありがとうございました!
「キミ子方式」初めて知りました。
植物を成長の順に描くことは自分たちの活動に
考え方が近くて共感できますよね。
じゃあ、動物は?
さっそく著書を読んでみます。