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親子で生きもの観察会@JFEトンボみち

5月20日(日)、横浜市鶴見区にて株式会社JFEエンジニアリング主催の「親子で生きもの観察会2012」があり、あおぞら自然共育舎が企画・運営を担当しました。

*当日の様子は、JFEエンジニアリング様のHP「ニュース」にも掲載されています。ぜひご覧ください!

同社では、「京浜の森づくり」の一環として「JFEトンボみち」という地域に開放した遊歩道を設置し、その中に水辺ビオトープも造成しました。あおぞら自然共育舎では、ご縁があり2011年より観察会を担当させていただいており、今回で3回目となりました。

今回は、小学生親子30人が、参加。お天気も晴れ!
早速、タモ網を持って池の中の生きものをさがします。

CIMG0645re.jpg

池の周りでは、トンボも飛んでいます。

ひとしきり生きものを探したら、木陰に移動して、ヤゴを中心に観察です。
目、口、触覚。脚は何本?脚はどこから出ている?背中にトゲはあるかな?

CIMG0663re.jpg

このように観察のポイントを押さえ、そしてスケッチをしながらさらに詳しく見ていきます。
予想以上に(失礼!)、みんなよく書けていて驚きました。

CIMG0668re.jpg

ヤゴはトンボの種類によって形態に特徴があります。
ここまでの観察によって特徴がつかめたので、では、「自分が観察したヤゴがなんという種類のトンボのヤゴなのか?」を一人ひとりがつきとめていくことにしました(同定と言います)。

こちらから一方的に「これは○○トンボのヤゴ」と教えるより、面白さが増します!

CIMG0682re.jpg

わかったら、種類別に分けていきます。
これはシオカラトンボのヤゴ。
CIMG0683re.jpg

ギンヤンマのヤゴ。
CIMG0684re.jpg

この日生息が確認されたヤゴは、次の通りでした。
・シオカラトンボ
・ショウジョウトンボ
・ギンヤンマ
・イトトンボの仲間
・クロスジギンヤンマ(羽化後の抜け殻のみ)

トンボは種類によって生息環境を棲み分けるので、生息しているトンボを調べることで、その場所や周辺の環境を把握することができます。

そのことで、「へえ~この辺にもまだこんなに生きものがいたんだ!」という発見、驚きが地域への愛着へつながっていきます。そして、もっといろんな生きものがやってくるようにするには、私たちに何ができるか?と考えるきっかけにもなるのです。

今回のスケッチは「マイ図鑑」として作りましたが、今日だけで終わることなく、これからもいろんな生きものを観察して、その楽しさや不思議さを見つけてほしいとの思いから、原紙を最後に配布し、活用してもらえるようにしました。

【保護者のアンケートより(一部)】
・想像以上に楽しく知識も増えました。こんなに盛りだくさんだとは思っていませんでした。私も楽しめたので、知人にも紹介したいです。
・とてもよかった。ヤゴをつかまえるだけでなく、スケッチや顕微鏡での観察などふだんあまりする機会のないことができてよかった。
・普段から自然、生きものに関して興味をいだくきっかけになったのかなと感じた。
・静かで気持ちの良い環境の中で自然に触れてリフレッシュできました。

*今回の観察会では、人と自然の研究所及び私が所属するビオプロネットから協力してもらいました。
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プロフィール

あおぞら自然共育舎

Author:あおぞら自然共育舎
あおぞら自然共育舎代表、自然案内人 早川広美です。
自然と人をつなぐ仕事をしています。
モットーは「体験による気づきを大切に」。

横浜市在住。
ニックネームはヒロリン。
里山保全歴10年以上、でもわからないことだらけ!

・ネイチャーゲームインストラクター
・ビオトープ管理士
・ハーバルセラピスト
・森林セルフケアサポーター

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