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5/29 プールのヤゴ救出大作戦!@保土ヶ谷公園

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5/29(日)、「プールのヤゴ救出大作戦!」が保土ヶ谷公園主催で行われ、講師を担当しました。

定員30名の所、それを超えるお問い合わせがあったようです!
そして当日キャンセルはゼロ!
幼児から小学生、その親、おじいちゃん、おばあちゃんと、にぎやかに始まりました。

保土ヶ谷公園には、浅いプールやスライダーのあるプール、25mプールと、いろんな種類のプールがあります。
まずは浅い噴水プールでヤゴ取りです。
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プールは地形的に谷間に位置し、稜線上の大きな木に囲まれています。
なので、落ち葉がたくさん溜まっています。
ヤゴが見つかるとそのたびに「いたいた!」などと声が上がっていましたが、違うプールにもヤゴはたくさんいそうです。

シオカラトンボ。
シオカラトンボ(25mプール)_convert_20160613120645

こちらのプールでは壁にくっついているヤゴが肉眼で見えました!
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25mプールにもたくさんいました。
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あまりのヤゴの多さに、みんなどんどん夢中になっていきます。

アキアカネ。
アキアカネ(25mプール)+(2)_convert_20160613120532

1時間ほど経ち、そろそろくたびれてきたおとなたち(^^;

自分たちが採集したヤゴを観察したり、同定したり(トンボの種類を見極める)するため、日陰へ。
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ギンヤンマもいました。大きい!
ギンヤンマ(25mプール)_convert_20160613120624


一番多かったのは多分、コノシメトンボ。アキアカネと同じ、赤トンボの仲間です。
コノシメトンボ(25mプール)+(2)_convert_20160613120607

どうしてこんなヤゴがいるのか、トンボの好む環境や生活史、他の水辺環境とからめてのお話もしました。

夏が終ると、管理上、プールが痛まないよう水を抜くことなく溜めておきます。
そうすると、秋にトンボが卵を産んでいくのですね。

翌年春から初夏にかけてトンボになるので、羽化するための足場を作ったりします。
これは立てかけた「すのこ」で羽化した後の殻です。
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また、ヤゴは羽化できる場所まで意外と遠くまで歩くようで、満水になっていて水際から地上へ行くことができれば、プールから壁までのこのくらいの距離でも歩いてしまいます。
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壁で羽化したあと。
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それでもプール掃除が始まる前にトンボになれなかったヤゴを、少しでも救出しようというわけです。


救出したヤゴは保土ヶ谷公園内の池に放しました。
プールと同じように日当たりの良い、開放的な池です。
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一部のヤゴは持ち帰り、トンボになる様子も観察してもらうことにしました。
生きものを飼育することで、その生きもののことをより知ること、いろんな気づきにつながります。

後日、こんな感想をいただきました。「今朝、トンボに家族で感動、生き物の生命力は、素晴らしい」。
生きものと直にふれあうリアルな体験を、これからもたくさんしてもらえたら…と願っています。


★ご参加者の感想(アンケートより一部抜粋)
・思っていた以上にヤゴがたくさんいて楽しかったです。また参加したいです
・とても良かったです。先生の講義もあり、いろいろ知識になりました。ありがとうございました。来年も参加したいと思ってます
・たいへん興味深く、楽しい経験でした
・楽しかったです!!子どもよりおとなの方が楽しんでいました。とってもいい企画でした!!
・知らなかったことが知れて楽しかった!!
ショウジョウトンボがきれいだった




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プロフィール

あおぞら自然共育舎

Author:あおぞら自然共育舎
あおぞら自然共育舎代表、自然案内人 早川広美です。
自然と人をつなぐ仕事をしています。
モットーは「体験による気づきを大切に」。

横浜市在住。
ニックネームはヒロリン。
里山保全歴10年以上、でもわからないことだらけ!

・ネイチャーゲームインストラクター
・ビオトープ管理士
・ハーバルセラピスト
・森林セルフケアサポーター

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