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3/5 草地を守るものづくり~オギの編み細工@境川遊水地公園

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3月5日(土)、境川遊水地公園(横浜市戸塚区・泉区)主催の「草地を守るものづくり~オギの編み細工」で講師を担当しました。

今年でこの「草地を守るものづくり」シリーズも4回目となりました。
この講座の特徴は、いわゆる「クラフト作成」だけではなく、その素材について観察し、草地を守ることとどうつながるのか作業を通して理解し、そして自分で集めた材料で作る、という一連の流れにあります。

オギの生える草地の足元には、草花が咲き始めていました。
触るとふわっとしています。これはヒメオドリコウ。
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オギという植物を観察します。
よく見ると茎に所々穴が開いています。
そっとあけると…
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イモムシがいました~。
これはニカメイガの幼虫です。年に2化(2回成虫になる)するメイガ(蛾の仲間)なので、ニカメイガ。
稲の害虫とされ、夏は稲につき、冬はこのようにオギなどについて越冬します。

中に、一節に穴が2つ開いていて中はもう空っぽの茎がありました。
1年生のKちゃんは、「入口と出口じゃない?」と言いました。
ご明察!きっとそうだね。

さらにはこうした虫を食べにシジュウカラなどがやってくるなど、オギにまつわる他の生きものとのつながりにも気づいていきました。

こうした草地も放っておくとどんどん荒れてしまうと遷移のお話を簡単にし、だから刈り取りが必要ということで刈り取り作業へ。
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刈り取ったオギを使って、室内でランチョンマット作りです。
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できました!
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途中にセイタカアワダチソウの黒っぽい茎を入れてアクセントをつけるなどの工夫をされている方もいらっしゃいました。

手仕事の楽しさと、その素材である植物、それを取り巻くいろいろな生きものの営みなどに気づき、親しみを持ってもらえたら嬉しいです。
これからの暮らしが豊かになりますように。


★アンケートより
・普段、雑草としか見ていなかったものが細工にできたり、わかっていなかった自然観察でたいへん勉強になりました。
これからも同様の企画をぜひお願いしたいです。




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プロフィール

あおぞら自然共育舎

Author:あおぞら自然共育舎
あおぞら自然共育舎代表、自然案内人 早川広美です。
自然と人をつなぐ仕事をしています。
モットーは「体験による気づきを大切に」。

横浜市在住。
ニックネームはヒロリン。
里山保全歴10年以上、でもわからないことだらけ!

・ネイチャーゲームインストラクター
・ビオトープ管理士
・ハーバルセラピスト
・森林セルフケアサポーター

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