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1/16 エコアップ隊~冬越しの生きもの@馬入水辺の楽校

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1月16日(土)、馬入水辺の楽校(神奈川県平塚市)エコアップ隊で「冬越しの生きもの」の講師を担当しました(主催:馬入水辺の楽校の会)。

馬入水辺の楽校で代々伝わる?「わらじボード」。「ワラジ」はワラジムシのワラジです。
そう、このタネも仕掛けも無いただのベニヤ板であるワラジボードを野の片隅に置いておくと、その下にワラジムシなどの小さい虫が集って来る、それを観察する、というものです。

今日は新たに2枚設置することにしました。
まずは室内でボードにいっぱい自由に絵を描きます。
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それを持ってフィールドへ。
既に設置してあるボードをめくって、どんな生きものがいるか観察しました。
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いるいる。
ムカデ、ヤスデ、ダンゴムシ、ワラジムシ、クモ、カメムシ、キセルガイといった小さな生きものがいました!
ほかにはアカネズミが掘ったと思われる穴もありました。
このボードの下がいろんな生きものの棲みかになっていることがわかりました。

マクラギヤスデ。
IMG_2620トリミング_convert_20160126095721

そして、新しいボードも設置しました。
どんな生きものが集って来るか、今度は暖かい時期にも見てみようという話をしました。
実体顕微鏡で土の中にいる生きものを調べるのも面白いのです(ミクロの怪獣みたいなのもいるんですよ~)。

ほかにはどんな冬越しの姿が見れらるでしょうか。
木の幹にはジョロウグモの卵のうがいくつも見られました。
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これ、何の卵だと思う?という問いかけに鳥の卵、と言った3年生の男の子がいました。
家で食べるニワトリの卵はどんなかな?と思い出してもらいました。すぐになんか違う、と思ったようでした。
さらに、卵の大きさからしてどれくらいの生きものが産みそうかな?こういう所に棲んでいる生きものはどんな生きものかな?などと考えてもらいました。

こちらはもう抜け殻になったクワコの繭です。
食草であるクワの木の枝先にいくつか揺れていました。
カイコの原種なので、繭をほぐしてみると糸がすーっと長く伸びて、なるほど絹糸のようだね、と観察しました。
冬はクワの木に卵で越冬していますが、私はまだ卵を確認したことがありません。
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そして、今日はこれも観察したかった!
ゴマダラチョウの幼虫です(写真は以前同じ場所で撮影したもの。今回は撮り損ねました)。
ゴマダラチョウの幼虫トリミング_convert_20160126095353

食草であるエノキの根元の落ち葉の裏にくっついて厳しい冬を過ごしています。
おもに木の北側の温度変化の少ない所の根元にいることが多いです。

みんなでうずくまって1枚1枚葉っぱを裏返して見つけました~。

最後にこの幼虫をスケッチしました。
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この日は、成虫・幼虫・卵で越冬する生きものを観察することができました。
成虫ではナナホシテントウも観察しました。

そのほか、暖かいせいか、なんとヒバリのさえずりも聞きました!

冬もみんながんばってるぞ!





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プロフィール

あおぞら自然共育舎

Author:あおぞら自然共育舎
あおぞら自然共育舎代表、自然案内人 早川広美です。
自然と人をつなぐ仕事をしています。
モットーは「体験による気づきを大切に」。

横浜市在住。
ニックネームはヒロリン。
里山保全歴10年以上、でもわからないことだらけ!

・ネイチャーゲームインストラクター
・ビオトープ管理士
・ハーバルセラピスト
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