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土壌講座~春の筑波山を楽しむ~

地点5+(7)_convert_20150403160757

3/7(土)、人と自然の研究所主催の標記講座に参加しました。
講師は筑波大の田村憲司先生。

2013年にビオプロネット研修会でお招きして以来、私にとっては3度目の田村先生の講座でした。
(1度目は別の所で土壌中のセシウムについての講演を伺いました)

今回は、様々な土壌を観察できるという筑波山をフィールドに、4つの地点でそれぞれ違う要素の土壌を観察しました。
土壌のでき方を色や化学反応、手触りやにおいなども駆使しながら教えていただきました。


こちらは「埋没古赤色土」。美しい色です。
過去の温暖化の際に、化学反応を起こしてこのような色になったそうです。
地点1(2)_convert_20150403160512


活性アルミニウムテストでピンクに反応。火山灰が元になっていることがわかります。
地点3+(8)_convert_20150403160607


色もきれいなオレンジ色や、褐色、黒などなどあり、手触りも粘土っぽいものからサラサラまであり。
地点2+(2)_convert_20150403160540

ちなみにこの土色帳(どしょくちょう)、欲しいなあと思って調べてみると2万円もするものでした~

こちらは花こう岩が元になっているマサ土です。
サラッとしています。
地点5+(1)_convert_20150403160718


こうして土と付き合っていくと、安易に表土をはがしたりなんてできないなあと思います。
雑木林の落ち葉かきだって、むやみにやってツルツルにしてはいけないのです。

ふりかえって思うことは、今私たちの目の前にある土壌は、途方もなく長い年月の末にできたものだということ。
その間に、熱で温められて化学反応を起こしたり、火山の噴火の影響を受けたり、水、風、空気、そして植物や微生物、動物の影響を受けたりしてきました。

その土壌の元になっているのは岩石ですが、その岩石がどうやってできたのか?まで考えると、本当にスケールの大きな話で、地球が生まれたとこらへんまでさかのぼってしまいます。

そうすると、今の地球の表面にいる生きもの(人間も)が何だかとても小さな存在に思えてくるのです。

裏を返せば、今地球の表面上にいるすべての生きものの土台なんですよね。

もっともっと土(土壌)のことを勉強したいし、感じたいし、伝えたいです。




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プロフィール

あおぞら自然共育舎

Author:あおぞら自然共育舎
あおぞら自然共育舎代表、自然案内人 早川広美です。
自然と人をつなぐ仕事をしています。
モットーは「体験による気づきを大切に」。

横浜市在住。
ニックネームはヒロリン。
里山保全歴10年以上、でもわからないことだらけ!

・ネイチャーゲームインストラクター
・ビオトープ管理士
・ハーバルセラピスト
・森林セルフケアサポーター

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