2015.04/03 [Fri]
土壌講座~春の筑波山を楽しむ~

3/7(土)、人と自然の研究所主催の標記講座に参加しました。
講師は筑波大の田村憲司先生。
2013年にビオプロネット研修会でお招きして以来、私にとっては3度目の田村先生の講座でした。
(1度目は別の所で土壌中のセシウムについての講演を伺いました)
今回は、様々な土壌を観察できるという筑波山をフィールドに、4つの地点でそれぞれ違う要素の土壌を観察しました。
土壌のでき方を色や化学反応、手触りやにおいなども駆使しながら教えていただきました。
こちらは「埋没古赤色土」。美しい色です。
過去の温暖化の際に、化学反応を起こしてこのような色になったそうです。

活性アルミニウムテストでピンクに反応。火山灰が元になっていることがわかります。

色もきれいなオレンジ色や、褐色、黒などなどあり、手触りも粘土っぽいものからサラサラまであり。

ちなみにこの土色帳(どしょくちょう)、欲しいなあと思って調べてみると2万円もするものでした~

こちらは花こう岩が元になっているマサ土です。
サラッとしています。

こうして土と付き合っていくと、安易に表土をはがしたりなんてできないなあと思います。
雑木林の落ち葉かきだって、むやみにやってツルツルにしてはいけないのです。
ふりかえって思うことは、今私たちの目の前にある土壌は、途方もなく長い年月の末にできたものだということ。
その間に、熱で温められて化学反応を起こしたり、火山の噴火の影響を受けたり、水、風、空気、そして植物や微生物、動物の影響を受けたりしてきました。
その土壌の元になっているのは岩石ですが、その岩石がどうやってできたのか?まで考えると、本当にスケールの大きな話で、地球が生まれたとこらへんまでさかのぼってしまいます。
そうすると、今の地球の表面にいる生きもの(人間も)が何だかとても小さな存在に思えてくるのです。
裏を返せば、今地球の表面上にいるすべての生きものの土台なんですよね。
もっともっと土(土壌)のことを勉強したいし、感じたいし、伝えたいです。
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