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3/8 作ろう!ドリームキャッチャー~水辺を守るものづくり③@境川遊水地公園



3月8日(日)、境川遊水地公園(横浜市戸塚区・泉区)主催の「作ろう!ドリームキャッチャー~水辺を守るものづくり③」で講師を担当しました。

「〇〇を守るものづくり」シリーズも3回目になりました。
一昨年オギのランチョンマット作り、昨年ガマの葉のコースターづくり、と来て、今年はクズのつるを使ってドリームキャッチャーを作ることにしました。

クズは繁殖力旺盛で、ここ境川遊水地公園ではオギ原を保全するためには駆除もしなくてはなりません。
まずは遊水地に出掛け、オギ原とそこにからみつくクズの様子を見ました。

クズの観察では、顔の形をした葉痕を見て「今までやっかいものとしか思っていなかったけど、こんなかわいい顔があるのね~」と感激する方も。クズを見る目が変わるかな?
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クズは多くの生きものにエサや棲みかを提供しています。
その1つをこの日は虫こぶを通して観察できました。

茎の途中にあるクズクキツトフシを観察。
すると…なんと…!
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虫こぶの中で死んでしまったオジロアシナガゾウムシが!(上の方にいます)
通常は、5月ごろ産卵し、虫こぶの中で幼虫が成長し蛹になり、夏から秋にかけて成虫になって出てくるのですが、一体何があったのでしょうか。羽化したものの、何かのハプニングで外に出られず死んでしまったようです。

観察を通して今日の素材である「クズ」への関心を深め、しかしオギ原を保全するためには刈り取ることも必要だということをお話して、クズのつる取りをしました。


その後、室内でドリームキャッチャーづくりです。
素材は、いずれ土に還るもので作ります。

細かすぎたわ~と言いながら完成へ向けてがんばる方。
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クモに見立てたビーズは、公園内で採れたジュズダマを使いました。
見えるかな?
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羽をつけると雰囲気がぐっと増しますね。
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フィールドで自分で集めたツルや自然物で作ったドリームキャッチャー。
そして、その作業が保全の一環にもなって役立っていること。

そんな体験をしていただき、それぞれドリームキャッチャーを仕上げて満足げな表情でした。

「〇〇を守るものづくり」、私にとってこれからも大切にしたい視点です。

取り過ぎるのもダメ、でもほったらかしもダメ。
ただ眺めるだけの自然でもない。
時に適度にいただいて、自然の恵みに感謝する。
自然と私たちの暮らしとは、持ちつ持たれつのバランスの中で成り立っているのだ…ということの一端を感じることができればと思っています。



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プロフィール

あおぞら自然共育舎

Author:あおぞら自然共育舎
あおぞら自然共育舎代表、自然案内人 早川広美です。
自然と人をつなぐ仕事をしています。
モットーは「体験による気づきを大切に」。

横浜市在住。
ニックネームはヒロリン。
里山保全歴10年以上、でもわからないことだらけ!

・ネイチャーゲームインストラクター
・ビオトープ管理士
・ハーバルセラピスト
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