2015.01/07 [Wed]
お正月にページをめくった本たち

正月に日々こなすべき仕事からほんのちょっと離れて、ページをめくった仕事関係の本(なんか矛盾してる?)。
ページをめくった…なので、まだ全部読んでない本もありますが、年頭に当たり今後のことを考える意味でも出会って良かった!と思う本3冊をご紹介します。
①山本紀久『造園植栽術』彰国社(上の写真)
ビオトープ仲間で造園業のTさんから教えてもらった本。単に造園の技術の本ではなく、日本の自然というマクロな視点から概観、解説し徐々に造園植栽術まで話がフォーカスしていきます。その途中には日本人の持つ美意識や自然の持つ癒しの力などにも話が及び、それはまさに自然な流れで、造園植栽までいくわけですが、造園植栽が広くは私たち人間が手をかける自然環境―すなわち原生自然以外のほとんど―に関わることに気づく、スケールの大きな内容です。ですので、造園業の方だけではなく、自然環境を守り、育てる人には参考になると思います。
見開き単位で1項目になっているうえに、著者の手による図版も豊富なので、とても読みやすくなっています。
4500円ほどと、高いお値段ですが、買いました!
②林真一郎『植物力をくらしに活かす「緑の医学」』東京堂出版

いわゆる病院や薬による医学を「白い医学」と呼び、それに対して、そういったもののみに過度に依存せず、植物をはじめとした自然の力による治癒や予防も取り入れていこうとするのが「緑の医学」。そのことをハーブを中心に述べることから始まっている本書ですが、ハーブの効用のみを説く本ではなく、それよりも自然に学び自然を活かすという価値観を持った幅広い取り組み(著者は「グリーン潮流」と呼んでいます)が起こす社会変革、そちらの議論の方に力点があるように私は感じました。それでいくと私も「グリーン潮流」の中の一人になるわけで、「よっしゃ、がんばるぞ」と勇気が出てきました。
③Joseph.B.Cornell 「The Sky and Earth Touched Me」

シェアリングネイチャープログラム(ネイチャーゲーム)の創始者、ジョセフ・コーネル氏の近著で、まだ日本語訳が出ていない本。自然とふれあうシェアリングネイチャーの活動を、心と体の健康(ウェルネス)に役立つというアプローチで紹介しています。自然とのふれあいと人とのふれあいが幸せにつながると考えている私にとっては、こういう切り口が提唱されたのは嬉しい。15種類のアクティビティ(エクササイズ)が紹介され、その中にはこれまでにもなじみのあるネイチャーゲームも含まれています。実践しよう!
写真が美しく、文字も大きめ、すき間も多め(^^ゞということで、私にも取り組みやすく、辞書を片手に少しずつ読んでいます。

以上、こんな感じですが、何かあなたの参考になりそうなことがあれば、嬉しいです~。
スポンサーサイト
Comment
Comment_form