2014.11/22 [Sat]
11/15 猿島へ行こう!@つちのこの会

11/15(土)、逗子葉山親子自然教室つちのこの会主宰の「秋の観察会~猿島へ行こう!」で講師を務めました。
幼児~小学生親子50人近くが集まりました。
猿島(神奈川県横須賀市)は、東京湾に浮かぶ無人島ですが、バーベキューや釣りで人気のある島でもあります。
*本文中の< >はネイチャーゲームのアクティビティです。
この日は快晴で風も無く、素晴らしいお天気に恵まれました。
(上の写真は下見の時に撮ったので少し曇り空)
三笠桟橋から船で10分、猿島到着!
すぐに砂浜へ降りて行きました。
初対面の人もいたこともあり、まずはアイスブレイクで<ジャンケン貝殻集め>(<ジャンケン落ち葉集め>の貝殻バージョン)。
次に<同じものを見つけよう>。

この砂浜で拾える6つの自然物(6つに絞るのが難しかった~)。
赤い海藻、緑の海藻、好きな石、内側が紫色の貝、白い砂、黒い砂。
20秒だけ見て、さあ探しに行こう!

「あった!」「見つけた!」と駆け寄ってくる子どもたち。
頃合いを見て答え合わせです。

「好きな石」はそれぞれの好みが表れていて、面白い。
オセロのような白黒の丸い石だったり、おにぎりのような石だったり。
緑の海藻は、なかなか無いと思ったのにみんな見つけていました。
さて、その中の「白い砂」「黒い砂」だけをバンダナに残し、ポケットから取り出したのは磁石。
それぞれの砂に磁石を近づけてみよう。

黒い砂がまるでハリネズミのように磁石にくっつきました。
砂鉄です!
これにはおとなも夢中。子どものころを思い出しますね~。
ルーペや実体顕微鏡で粒の様子も観察。
砂鉄(磁鉄鉱)の結晶は正八面体です。その片鱗を見ることはできたでしょうか。
たっぷりと砂鉄と遊んだあとは、少しずつ島の奥の方へと入っていきました。
この島には明治時代に作られたレンガ造りの「要塞跡」もあります。
<フィールドビンゴ>で「ツルツル葉っぱ」や「ハート」「食べ痕」などを見つけながら進みました。
項目にはこのあとの活動への布石もあるのです~



「本日のスペシャル」で見つけた「レースの葉っぱ」。
とてもきれいですね!

特に気づいてほしかったのが、緑の「ツルツル葉っぱ」が多くて「赤や黄色の葉っぱ」が少ないこと。
この島では、照葉樹林の様子を観察することができます。
わかちあいをし、みんなの気持ちと感覚が周りの自然に対し深まってきたことろで<ミステリーアニマル>に移ることにしました。
私のお話「つちのこ さるしま探検」で出会うある生きものについての話を聞き終えた後で、探検レポートとしてその生きものの絵を描いてもらいました。小さい子も静かに話をよく聞いていました。
さて、レポートには様々な「生きもの」が描かれました!
全部お見せできないのが残念☆

その生きものを実際に見つけるために、みんなであちこちの葉っぱをそっと裏返して…
やがて見つけたのが、こちら。

アサギマダラの幼虫です。
私も今回の下見を通して初めて実物を見ました~。このまま幼虫で越冬して、5月ごろに成虫になるそうです。
見ることができて嬉しかった!
お話を聞いて絵を描いた後だったので、興味を持って探すことができた、との感想をおとなの方からいただきました。
良かったです。
ところで、この<ミステリーアニマル>、今までは「台本」を見ながら話していたのですが、今回は何も見ずにお話をしました。その方が気持ちを込めやすく、伝わりやすいのかもしれません。これは、昨年から通っている「大人のためのおはなし会」が功を奏していると思います。素話(すばなし)のイメージを持つことができたのだと思います。
お弁当は見晴らしの良い広場でのんびり。
再び出発する前に、一番遠い所を見よう、とみんなで房総半島や船や空を眺めてみました。
この「遠望」は、これから時々プログラムに入れてみたいことの1つです。
その流れで<色いくつ>をし、空や海や木々の色を見つけました。
海を眺めながら、先ほどのアサギマダラのお話を少し。
アサギマダラが海を渡って旅をすること、それを日本で初めて確かめた人たちの中には小学4年生の男の子もいたこと。などなど。

島を1周し、最後はまた砂浜へ戻って「つちのこ 子ども新聞」に面白かったことや印象に残ったことを絵や文章で描く時間にしました。終わった子は、自由に砂鉄を集めたり石を拾ったりしながら船の時間まで過ごしました。
みんな、猿島の自然の魅力を感じてもらえたかな?
私も楽しかったよ。
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