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初級編!昆虫標本作成講座@人と自然の研究所

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8月下旬の2回に渡り、標記講座が都内の人と自然の研究所(NCI)事務所にてあり、私も受講しました。
受講生です!講師は時々仕事でご一緒する三森典彰さん(FORESTTHREE代表)です。

私は昆虫大好き少女だった割には、きちんとした標本を作ったことはありませんでした。
そんなこともあり、一度学んでおきたかったのです。

上の写真は、私が以前拾った「死んだタマムシ」を、この講座で標本にしたものです。
(待ち針は固定後に抜きます)

標本前はこちら。
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触角もほとんどなく、足もかなり切れていたので、展足(足を伸ばして整え固定すること)せずに、足をしまいこんだ形で標本にしました。少し開いていた羽をきちんと固定しました。

比べてみると、標本にせずただころんと転がっているよりは、標本にした方がわかりやすく目に映ります。

2回目は、チョウの展翅(羽を広げ整えること)をしました。
前回もそうでしたが、身近な材料で標本用具を作成することも教えていただきました。

このようにウレタンマットを切り、
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こんな展翅板ができました。
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ところで。

標本のためにわざわざ生きものを死なせることには、どうも抵抗があります。
研究の目的で必要な場合はできるかも、と思いますが、単純にコレクター的な趣味としては、あまり気がすすみません。(今回の講座も、環境学習に活かしてもらうのがねらいと思います)

しかし。

実際に標本を作ってみて感じたことは、生きものの体のつくりをよく知ることができる…ということ。
生きている生きものは自分の自由に扱えませんが、死んでしまって動かない生きものは、じっくりと手に触れて観察することができるのです。

以前、あぜ道でたまたま死んでしまっていたゴイサギ(←鳥です)を手に取り、翼を開閉してみて、その精巧な作りに驚嘆したことがあります。

これからも、「たまたま出会った、命を落とした生きものたち」を手に取ってじっくりと観察したり、いたみの少ないものは今回学んだことを活かして、標本にしたりすることがあると思います。

この日に作ったのはアサギマダラの標本でした。
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それにしても。

思えば、子どものころから今に至るまで、実に多くの虫たちを殺してきたことかと思います。
トンボの羽をむしったり、世話できずに死なせてしまったカブトムシがいたり。

こんな数々の虫とのやりとりが、今の私の「何か」を作っているのだろうとも、思うのです。

だから、私は子どもたちが生きものを採ることを否定しません。むしろ、勧めます。
経験の中から、子ども自身が何かを感じとり、つかみ取ってほしいと思います。

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プロフィール

あおぞら自然共育舎

Author:あおぞら自然共育舎
あおぞら自然共育舎代表、自然案内人 早川広美です。
自然と人をつなぐ仕事をしています。
モットーは「体験による気づきを大切に」。

横浜市在住。
ニックネームはヒロリン。
里山保全歴10年以上、でもわからないことだらけ!

・ネイチャーゲームインストラクター
・ビオトープ管理士
・ハーバルセラピスト
・森林セルフケアサポーター

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