2013.10/02 [Wed]
初級編!昆虫標本作成講座@人と自然の研究所

8月下旬の2回に渡り、標記講座が都内の人と自然の研究所(NCI)事務所にてあり、私も受講しました。
受講生です!講師は時々仕事でご一緒する三森典彰さん(FORESTTHREE代表)です。
私は昆虫大好き少女だった割には、きちんとした標本を作ったことはありませんでした。
そんなこともあり、一度学んでおきたかったのです。
上の写真は、私が以前拾った「死んだタマムシ」を、この講座で標本にしたものです。
(待ち針は固定後に抜きます)
標本前はこちら。

触角もほとんどなく、足もかなり切れていたので、展足(足を伸ばして整え固定すること)せずに、足をしまいこんだ形で標本にしました。少し開いていた羽をきちんと固定しました。
比べてみると、標本にせずただころんと転がっているよりは、標本にした方がわかりやすく目に映ります。
2回目は、チョウの展翅(羽を広げ整えること)をしました。
前回もそうでしたが、身近な材料で標本用具を作成することも教えていただきました。
このようにウレタンマットを切り、

こんな展翅板ができました。

ところで。
標本のためにわざわざ生きものを死なせることには、どうも抵抗があります。
研究の目的で必要な場合はできるかも、と思いますが、単純にコレクター的な趣味としては、あまり気がすすみません。(今回の講座も、環境学習に活かしてもらうのがねらいと思います)
しかし。
実際に標本を作ってみて感じたことは、生きものの体のつくりをよく知ることができる…ということ。
生きている生きものは自分の自由に扱えませんが、死んでしまって動かない生きものは、じっくりと手に触れて観察することができるのです。
以前、あぜ道でたまたま死んでしまっていたゴイサギ(←鳥です)を手に取り、翼を開閉してみて、その精巧な作りに驚嘆したことがあります。
これからも、「たまたま出会った、命を落とした生きものたち」を手に取ってじっくりと観察したり、いたみの少ないものは今回学んだことを活かして、標本にしたりすることがあると思います。
この日に作ったのはアサギマダラの標本でした。

それにしても。
思えば、子どものころから今に至るまで、実に多くの虫たちを殺してきたことかと思います。
トンボの羽をむしったり、世話できずに死なせてしまったカブトムシがいたり。
こんな数々の虫とのやりとりが、今の私の「何か」を作っているのだろうとも、思うのです。
だから、私は子どもたちが生きものを採ることを否定しません。むしろ、勧めます。
経験の中から、子ども自身が何かを感じとり、つかみ取ってほしいと思います。
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